家造りを考えるときにすること3
家づくり相談室
2020/06/16
前回からの続きです。
資金のことがある程度把握できたとしたら、次はどんな家を建てるかを考えていきましょう。
「家を建てる」と一言で言っても、実は家の種類というものがあり、いくつかの種類に分けられます。
家を建てる前にこの家の種類を知っておくというのも、家づくりを後で後悔しないためにはとても大切です。
間違った種類の家を選んでしまっては、理想の家を建てるのが難しくなります。
さらに、家の種類の違いは一般の方では気づきにくいため失敗しやすい部分でもあります。
そうならないためにも、ここでは家の種類について知っていただきたいと思います。
家を建てる場合、大きく3つの種類に分けられます。
①「規格型住宅」、②「セミオーダー住宅」、③「注文住宅」の3種類です。
「家を建てると言えば注文住宅じゃないの?」と思う方も多くいらっしゃると思いますが、意外と種類があります。
①「規格型住宅」
規格型住宅とは、あらかじめ間取りが決められている家をカタログなどから選んで建てる家のことです。
企画型住宅では間取りや窓の位置などの変更は基本的にはできず、壁紙の色や床の色、設備のオプションなど内装に関係する部分はいくつかの中から選べるというのが一般的となっています。
名前の通り、規格化された家です。
企画型住宅の一番のメリットは、間取りが決まっているのでコストと打合せ時間を削減できることが挙げられます。
反対に企画型住宅のデメリットとしては、土地に間取りを当てはめることになるので、家の配置や窓がベストとは言えない位置に配置されてしまうことが多いことが挙げられます。
このような特徴のある企画型住宅ですが、割安な価格と共に人気がある住宅ですね。
②「セミオーダー住宅」
セミオーダー型住宅とは、家の間取りは設計士や営業マンが作成しますが、家で使える仕様がある程度決まっている住宅のことを言います。
そんなセミオーダー住宅のメリットは、間取りは自由がきくけども仕様が決まっているのである程度安い価格で家を建てられることです。
反対にセミオーダー住宅のデメリットを挙げると、間取りに自由がきくので注文住宅との区別がつきにくく、後で「アレっ?」と思ってしまうこともあります。
最初の段階では注文住宅とセミオーダー住宅との区別がつきにくいからなんですね。
間取りはあなたに合った家にしたいけども、そこまで家にこだわりがないという場合はフルオーダーの注文住宅だと少し重たく感じる場合もあり、セミオーダー型の注文住宅が合っていると言えます。
③「注文住宅」
その名の通り間取りも内装や外装で使う素材もすべて自由に選べるのがフルオーダー注文住宅です。
フルオーダーの注文住宅は、本当にあなた好みの家を建てることができます。
そのため家にこだわりのある方にはフルオーダーの注文住宅というのはとても魅力的な選択肢となります。
その一方で、何でも自由に決められるということはそれだけ手間と時間が掛かり、選択肢も沢山あるということ。
さらにはいろんな住宅の中で1番費用も必要となってきます。
フルオーダーは家でも、服でも一緒で一番費用が高くかかります。
その分自由度が高く、こだわりのあなただけの作品と呼べる家が出来上がります。
デメリットとしては、こだわりがそんなにない方が選ばれるとフルオーダーで建てる意味がないという点です。
何を選んでいいか迷ってしまう方なんかも不向きです。
何故なら選択肢がありすぎる中から選ぶことは多くの人にとって苦痛となるからです。
それに、こだわりがないようでしたら、セミオーダーや規格型の家で十分満足が出来てしまうので、フルオーダーを選ぶ必要がないのです。
そもそも、そのような方々に向けて規格型や、セミオーダーの家が存在していて、お家を低価格で提供できているのです。
私の個人的な感想では、大半の方々にはセミオーダーのお家が一番バランスが良いと考えています。
自分がどのお家を建てることがいいのかが分かりましたか?
建築会社を考えるときに、この会社はどのタイプの家づくりになるかを考えるのも必要かと思います。
皆さんのお家づくりにお役に建てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。